コンピューター・キッズ
アメリカは「早熟社会」です。
それを象徴するように、ハイテクの街に、コンピューター・キッズが育っています。
文字通り、パソコンのソフト業界に殴り込みをかけるこどもたちです。
実際、シリコンバレーに住み込んで、こどもたちのさまざまなうわさを耳にしました。
サンフランシスコ市立講堂で開かれた「第9回西海岸コンピューター・フェア」。
土、日を含め4日間におよぶ大出品展の会場は、3フロアに分かれ、連日1万人以上の見学者でごった返していました。
当然のことながら「IBM」「アップル」のような大手メーカーが主役。
しかし、3日目の土曜日、1階の片隅に小さなショップを出している少年がいました。
シリコンバレーの南端サンノゼからやってきたという中学生です。
「ウィークデーは、学校があるもんだから」と言う少年の横に、父親が付き添っていました。
目の前に積み上げられたビデオ・ゲームのカセットには、父子の名をとった会社名がプリントされています。
彼は中学生にして、ソフト開発会社のレッキとした共同経営者なのです。
日を改めて、少年の会社を訪れました。
会社は、自宅の20畳ほどのリビングルームと少年の勉強部屋。
「ソフト商品はアイデアが勝負。アイデアは、窮屈なビルにオフィスを構えても出てくるもんじゃないし・・・」と悟っていました。