プロチーム深夜の脱走 その2
「コルツ移転」のニュースが流れたその日、ボルチモアに車を飛ばします。
ボルチモアは、かつては商業港として繁栄をきわめたのですが、米大陸横断の陸上輸送や航空路の発達とともに、市の経済活動が下降線をたどり始め、80年の国勢調査では、都市人口ベストテンから初めて脱落してしまいました。
80年までの10年間に、20%も入口が減ったのです。
その代わりにサンベルト、テキサスのサンアントニオが10位入りしたのは、時代の転変を端的に物語っています。
かつてコルツが根城にしていた施設には鉄条網が張りめぐらされ、ゲートわきに1人、警備員がさびしげに立っていました。
「私は21年間、スタジアムでチケット売りをやってきた。
確かに、ここ4、5年前から入場者数は減っていたが・・・」とつぶやきます。
この入場者数の減少、「コルツ」の収益減が、オーナーに脱出の決断を促したのです。